2016-09-13 秘密 詩 そこに、何が秘められているのか。そればかりを追う人たちに囲まれて、秘密は、一番目につくところで、あからさまに佇んでいた。嘲りもせず、落胆もせず。 好きであるか、そうでないのか。そこに群がるひとりとして、開示すべきはただそれだけで、鍵穴のないところへ、自前の鍵穴を挿し込むことではなかった。 秘密を見ないということ。秘密を見るただひとつの作法。表れたものしか見ないという遮断。 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中詩 ランキング参加中自作詩