ふうわりと過ぐひとみ、
この壁一枚の真暗な夜に、
わたしはどこを吹こう、わたしはどこを吹こう、
それはすみやか、
それは恥じらい、
それは、まだかまだかと差す光、
濃くのび、また言(こと)が、ひとを過ぎてしまう、
まだかかる、まだかかる、
まはだかに朝は来て、見えない手を、反対へ傾ける、
それではおはよう、
それすらおはよう、
わたしは応答を雲と見紛(まご)う、
さくと立つヒ、人(びと)、
肌の朝に棲み、わたしは初めて全身になる、
怪鳥の招ばう声、
わたしは緑だ、
真白な姿に、音(おと)のあじきなく、、
わたしは二人分になった、
車はすばやくわたしを背負い、現在時になり、音(おと)になり、ただのエネルギになっては触れる、
ひやこい地面にただの車輪の重たさ
ひやこい地面にただの車輪の生命時記憶、
むろん、そらはただただ増えるだけ、、
あたしが見ていたこと、
ひとには暑すぎたヒ、
雲がひとりで緊張している・・・、