<100>「日曜の混乱」

 持っているもの、これでもかという程の拒絶、一転して示す嫌悪感、こういうものを経て異常に昂奮し、それが根源的な性質、所有であるか否かは別として(そういった思い込みである可能性も高い)、それが密接であることで明らかになる成就への不向き、そして冷や汗、それは成就がマジョリティだからか、それとも組み合わさらないということに関する純粋な怖れか、そういった人間が少ないことは別に何でもない、しかし単純に怖ろしいとすれば・・・。分かるだろうか、何よりも歓喜として捉え、歓喜として受け取り、歓喜として慄え、歓喜として・・・。それで、私が怖れているというのを充分に伝えることが出来ない、おそらく伝えるつもりがない、何故なら語ることもまた歓喜であるからだ! どうしようもない、そう、どうしようもないと、ヒクヒク笑いながら順番に置くのが日課だ、こんな人間の結末は決まっている、もっとも、既に日曜日の昼、それも十年以上前に、朧げながらも確実に何かは掴んでいたのだが、捨てられた訳でなく(お前が捨てたのだ)、たったひとり残された停車場で、私は立ち尽くしたまま絶頂を迎えるだろう。