同じ部屋に、自分を含めた数人が集まり、待機している。別に、仲の良い友達同士という間柄ではない。こういうとき、話しているのと、全く話さないのと、どちらが気詰まりなのかが人によって異なると困ってしまう。
私はこういうとき、ポワーッと呆けているのが好きなので、話していることの方が気詰まりだ。だから、あまり積極的には話さないのだが、話していないことの方が気詰まりな人は、黙っていられないから、どうしても喋りだしてしまう(勿論、悪いことではない)。
話すという行為に対して、話さないという行為はひどく消極的なものだから、どうしてもそういう場では、話さずにはいられない人たちの勢いに押されて、黙っていることを好む人間は、より多く気詰まりを感じさせられることになる。
各々バラバラに待機出来ればそれに越したことはないのだが、そうもいかないときはなかなかにしんどい。寝てしまうという手もあるかもしれないが、周りが話に花を咲かせているその席で、急にひとりだけ突っ伏してしまうというのも不自然だから困りものだ。