良いことなのか悪いことなのか、そんなことは知らないが、未来の自分というものを上手くイメージ出来た試しがない。それは、絶望しているからというのでもなく、希望を持っていないからというのでもない。ただ単に描けないのだ。
「小学生の頃に思い描いていた大人と、今の自分の姿とがあまりにも異なっている」
というお決まりの台詞が、あまりピンと来ていない。
そして、描けないのと同時に、無理して思い描こうとしても、
「描いた通りになるはずがないし、馬鹿馬鹿しいからやめちゃおう」
と考え直してしまい、すぐにそういった想像をダメにしてしまうところがある。
今の自分は、幼い頃に想像していた自分でも無いし、想像していなかった自分でも無い。