こちらから手を切れるような問題なのかどうか

 女性問題というものを想定したときに、自身の頭には、自身が成熟するか否かしかないことが露呈してしまった訳だが、そうするともはや私の中に、女性というものは存在しないのであろうか。もはや、というよりもともと存在しないのだろうか。

 しかも、成熟というものの何たるかを解することも無く、そのうえでそれを漠然と求めているのは、ただ、成熟した方が内からも外からも見栄えが良いであろうからというような、どうしようもない理由に因っている。

 ならば、捨ててしまえそんな願い。しかし、成熟という曖昧な目標から手を切るということは、同時に女性問題からも手を切ることを意味するが、はてこちらからそんなふうに都合よく手を切ることが出来る類の問題なのかこれは。立ち昇る欲情は、意志の為せる業ではないのである。