なんだ、ホッとした

 思い込みというのは概して勝手なものであって、というのも、ある元プロ野球選手が、現役晩年頃は怪我に泣かされ、寂しく現役生活の幕を閉じていたことから、私の妄想は勝手に、その選手の引退後の生活は悲劇で彩られている、というような方向へ向かっていたのだが、最近何となくテレビを見ていたら、何のことはない、普通にプロのコーチとして活躍している姿が映し出されていて、これまたひとりで勝手にホッとしていたところなのだ。

 冷静に考えてみれば何ら不思議はない。そりゃそうだ。あれだけの活躍をしていたのだから、コーチとして迎え入れられているのが当然っちゃ当然だろう。あんまり自身の思い込みが勝手すぎるので、呆れて笑ってしまった。