<362>「繰り返されるプレゼント」

 僕が土台となって、曇天よりもの景色を見せよう。ここにあるものは全部が渋滞だ。押し合いへし合いしながら、優しく根本を生み出して、決して帰ることのない日々を僕に計算させるのさ。眺めるので、それで足りなければ適当に二、三の歩みを。もう少しのステップと、軽く混乱したままの生活を。

 最後に見たものは、もうひとつのプレゼント。

 最後に見たものは、もうひとつのある倦怠感。

 最後に目にするそれらの驚異的な踊りのなかで再び、私とあなたとが出会うとき、感謝の心すら見当違いの空気の中で、冷や冷やと鳴り響く。

 僕が根本としているのは場所ではなかった。

 僕が根本としているのは、不確かに混じり合うこの繰り返しの景色だけだったんだ。