何処からも見えていない道を通った。 「時間が必要なのだろうか?」 時間は、あってもなくてもいい。何故ならそこに、距離らしい距離もないからだ。速さなどは要らない、速さなどはない。それでも少し、速さを頼むようなところがあったのではないか。 「あっ…
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