<4400>「満ちることの苦しみ」

 失った、

 私はそう思った、、

 得ることは失うこと、

 そういう自然の流れについて、考えていた、

 なにもない、と感じるとき、おそらく、

 全てが満たされて居り、

 私が得なければならないものは、ない、

 私は再び、

 出発地点にかえっている、

 はたらきも、

 遊びも、

 まなびも、

 なにもいらなかった境地、

 零の場所へ、

 今そっくり戻っている、、

 なんだろう、

 私は具体的な身体だ、

 それだけのことが、

 とても奇妙に思える、、

 本物であるということは重い、

 おそらく、

 これらはどこにも潜らない、

 喪失は、深まる、、

 得たものの重さ、、

 人間は、

 手放せるものだけを、得る訳ではない、、

 もう決して私の空間からは、

 剥がそうと思っても剥がせないものを、

 無数に得ている、

 得続けている、、

 全てが満たされていることの苦しみ、、

 あなたの身体が、

 常に栄養で満たされきっており、

 満腹で、

 そこから全くそれらが減ることのないのを想像してみてほしい、

 全てが満ちていることの苦しみ、、

 捨てられないものを背負ったこと、

 ながく生きる人々よ!

 あっぱれだ、

 あなたが人間的に善だとか悪だとか、

 出会えたら是非付き合いをなしたいとかなしたくないとか、

 そんなこととは、

 まったく次元の違うところで、

 あなたがたはあっぱれだ、

 敬老というのを、

 あたしはお年寄りに感謝する、敬意を示すぐらいにしか考えていなかった、

 そうではない、

 長く生きることのとんでもなさに、

 私は想いを馳せる必要がある、

 私のなかのどこを探しても、

 長く生きる要素がない、、

 あっぱれ、

 人間の生命、、

 私は力が必要なのではない、

 力ならもう、よく持っている、

 難しい時節だ、、