<4393>「配剤という言葉」

 私がいつも思い浮かべるのは行きすがらの道なのだ、

 そこには何もない、

 私が、

 別の現象へと入っていく、

 その無目的の風景に、

 ひとり身体を、染め直していくこと、

 何度も、何度も、

 その、

 なんのきない場所に、

 思い出が全て張りついている、、

 私は、

 そこをしずかに呼吸する、、

 誰がはりついているの、

 私はあんまり記憶の中で長くなると、

 疲れて眠ってしまう、、

 しあわせな時間、

 過去からいくつも見えていて、

 私は、

 どこにも醒めない、

 私は、

 要素を持ち過ぎている、

 要素を減らしていく、

 書く時間を、

 こうして自分の内相へ、

 ぶつからせてくれる時間を

 もてるのは、

 一体何の配剤でしょうか、

 私はなんとなく、

 「配剤」という言葉が、

 身近になってきました、

 私は救済を信じません、

 一者というものも信じませんが、

 身体が、

 偶然をいくつも経過し、

 層が重なり、

 気がつくと、

 不可避の、

 私の運命としか言いようのないものが、

 いつの間にか出来上がっている、

 このことの神秘性には近い者です、

 子どもの頃に答えは全て出揃っていて、

 問題も全て出揃っていて、

 大人になった私は、

 そのことを何度も確認し、

 何度も驚くのです、、

 私は、もはや、

 ひっそりとしていません、

 しかし、

 なにだか身体の輪郭が少しずつ、

 はっきりしてきているのです、、

 ねえ、

 私は私が撒いたもので、

 見事に暮らしているのかもしれません、

 この場所で、

 呼吸をつづける、、

 どうだろう、どうだろう・・・