<4327>「日常不倒の匂い」

 身体は正味ひとつの粒を、

 しずかに、

 中へ通すのでした、、

 その、

 真暗な場所では何が反応するか、、

 私には定かではないが、

 しずかにうかがう、

 人間のはじめ、

 人間のあのときが、

 身体より前に、

 ずっと迫り出しているのを、

 あなたは見つめる、、

 あなたは複雑な、

 二重の空気のうちに居て、

 つまる、

 からだがまた出来たばかり、

 からだはまだ、、

 この、

 年次、

 年、方向に対して、

 ひとつの仕草を、

 生んだばかり、

 生んで、

 まだ知らない、

 まだ駆けてもいない場所へ、

 人間として混じってくる、

 人間が、

 静かな地平のうちに居て、

 からだをつくり、

 からだを招び、

 すぐに戻る、

 すぐに形よそう、

 すぐに集められて、

 また、

 季節に届く、

 季節を剥く、

 どこか、

 日常不倒の匂い・・・

 日常総量時、

 総浸透、

 まだ、 

 形見られない、

 形無方面、

 無劫、

 無初、

 はたらく、

 わざ、、

 人間の過ぎ行き、

 どこへどこへ行く、

 からだまだある、

 ところに、

 人はなぜか響く、

 人はなぜか、

 形の塊に、

 あたしを敷く、

 延べて・・・