<4297>「人間の残りは、何を息する」

 死臭がふたつ、

 人間の心臓の上に、

 小さな呼吸を落とす、

 まだ、

 肺は回転している、

 まだ、

 皮膚はその、

 回転の声を、

 確かめる役割を、

 担わされている、

 とんだ震え、

 とんだ人間総量、

 すぐに身体受けて、

 からだ日常をこの呼吸総量ともども剥がす、

 剥がれて裸の、

 人間の残り、

 人間の残りは、

 何を息する・・・

 私にはそれが疑問だ、

 日常走る、

 その様々の声が、

 どこまでも疑問だ、

 どこまでも円景透明、

 からだ振るう、

 からだ日常さわぎに、

 ゆっくりとついてきて、

 あたしは剥がす、

 あたしは身のもちより、

 それらを、

 すべて届けて、

 すべてくれる、

 からだはたらき、

 日常に戻し、

 このもの、

 この身のもの、

 この日常かわき、

 かわきが、

 しずかに騒ぎ出す、

 しずかに日常歩行を、

 形のなかで夢見、

 夢は吸われ、

 日常道化、

 日常行進の、

 そのヒのもとに、

 からだ通す、

 からだ存分に、

 この領域を通り、

 人間の、

 形のなかで、

 すぐにむかえる、

 すぐに液する、

 液が、

 人間に垂れて、

 人間は上向く、

 人間はよろこぶ、、

 その海、

 その大小・・・