<4274>「沈黙する平生」

 おれは、

 お前が、騒ぎまわっているときじゃなく、

 しずかにそうして座って、

 なんにも言わない、

 その時間の方をこそ、

 おそれて見つめる、

 お前はあんなに、

 血が駆ける生き物なのだな、

 静かだな、

 私のこういう語りかけに対して、

 何か応える訳でもない、

 しずかに座っているだけだ、、

 だから、そうかあたしは、

 穏やかな人間なんだ、

 何に抗議してるのだろう、

 何も抱えていない、

 普通の人間だよなって、

 思うんだ、、

 あなたは何で、

 黙っている時間が長いんだ、

 普段はなぜ、

 血を巡らさないで、

 黙って座っているのだろう、、

 あたしはもう、

 とっくにしらない場所にまで来てる、

 人間であれば、

 知らなくて済むだろう場所に、

 一歩も、二歩も足を、踏み入れている、、

 現状、

 置かれている場所を、

 正確に記述することはできない、、

 あたしを進めるのは、

 執念や、

 愛ではないんじゃないか、

 これは、

 とりとめもない、

 ただの予感みたいなものだけど、、

 あたしはあなたの世界に、

 どうにかつながるための、

 行いを探しているように思える、、

 あたしは慰めてほしい訳でも、

 さびしい訳でも、

 ないのかもしれない、、

 このエネルギーというものの、

 不可解さに、

 そのまま圧倒されている、、

 同じことを、

 同じように喋っている、

 それは、

 私がひとりの人間だからでしょうか、、

 誰もいないのではない、

 誰か居たとて、

 それが完全になることはおろか、

 少しの足しにもならないことを、

 知っていることがつらい、、

 どうにかあなたに接近する・・・