じっと、その場に居てみること。
苦手でも、上手くなくても良いので。
人間と、人間が、同じ時間を重ね合わせる。
そのことの効能について、ゆっくり、ゆっくりと気がついていくこと。
自分に許可を出していないのは、他人ではなく。
居ない、居られないという判断をして、離脱してしまう自分自身なのだということ。
大欲は無欲のごとし。
私には、一目見て分かる反抗期はなかった。
何故なら、もっともっと小さいちびすけの頃から。
もっともっと特大の拒否を、ここまでずっと、絶やすことなく携えてきたからだ。
私という人間の気味悪さ、他者からみて不満な部分は、全てここから発する。
仕事というのは、究極は社会の中に居ることだと理解し。
学校などのコミュニティは、最初からそれを教えていたな、と。
学校という機能の意味も理解し。
私という人間の、見えにくい特大の悪意、特大の反抗にまで思い至ることと相成った。
人生は大きい。
全ての問題の答えが、1番最初にあり。
それらのヒントや、伏線や、答え合わせの材料が、いたるところにばら撒かれている。
私は奔放な遊びのあと、それらをそっと拾い。
最初の場所からは、実は一歩も外へ出ていないのだけれど。
それでも、随分遠くまで来たな、と思えるようになっている。
特大の拒否、特大の悪意、こんな形で生まれざるを得なかったことに対する、反抗の力の大きさ。
自分でも、時折どう扱ったらよいのかが分からなくなる、大きな才能、大きな足枷。
この悪魔的なもの。
私は、それらを決して手なづけ切ることはない。
偉大すぎる力のゆえ、翻弄されることも、これから何度もあるだろう。
ただ、私は私のままならなさ。
そのままならなさのまま、ここまでついに生きてきた末、一応の答え合わせを得た。
答え合わせを得たら、悪魔的な才能は制御できずとも、その答え合わせの1枚の薄手の皮を、私と悪魔とのあいだに挟み得、少しだけ距離を取ることができる。
朝から夜中にかけて。
様々の人と会い。
人と一緒に居ることが、不思議と全く苦痛ではなかった。
今までの様相とは違う、この時刻この1日に。
こういう締めくくりをできる人生に、私は少し入った。
私の人生の仕事は、人と、社会と一緒に居ること。
そう思う人間が、社会のなかにひどくしずかに、しかし満たされた状態で、今ここに存在する。