難しい。
日々の生き方、1日1日。
何にもない日も。
大いに間違いを起こす日も。
全てが1回1回修行だな、と思う。
人生は1日では終わらないんですよ。
だから日を重ね、月を重ね、年を重ねて、練れ、練れ、練れ、お前の持っているものを。
しかしそうやって練っていれば万事OKかと言うと、そうでもなく。
人間の一生は1日ではないのに。
じゃあ1日のどこか外で死ぬのかっていったら、別にそういう訳ではなく、必ずある1日の中で死ぬ。
蓄積や、練られたことなんか、何でもなかったかのように、たった1日のなかで死ぬ。
じゃあ、もうどうでも良いかって思って刹那的に、もう明日なんてないかのように生き始めると、明日以降が今度は無限の繰り返しとして連なってくる。
なんだこれ、私はどこに居るんだ。
人生が、段々練り上げられていく。
私という人間の精度も上がってくる。
しかし、一瞬でご破算になるという宿命は、変わらないままだ。
練り上げが極まれば極まるほど、その一瞬の不条理が、どうしようもなく厄介なものとして立ち上がってくる。
練り上げと、一瞬の、矛盾する緊張のなかで生きていくことは。
そのなかで生きていくことだけがしかし、私を常にもう少しだけ人間へと近づける。