<4254>「所感(505)」

 難しい。

 

 日々の生き方、1日1日。

 

 何にもない日も。

 

 大いに間違いを起こす日も。

 

 全てが1回1回修行だな、と思う。

 

 

 人生は1日では終わらないんですよ。

 

 だから日を重ね、月を重ね、年を重ねて、練れ、練れ、練れ、お前の持っているものを。

 

 しかしそうやって練っていれば万事OKかと言うと、そうでもなく。

 

 人間の一生は1日ではないのに。

 

 じゃあ1日のどこか外で死ぬのかっていったら、別にそういう訳ではなく、必ずある1日の中で死ぬ。

 

 蓄積や、練られたことなんか、何でもなかったかのように、たった1日のなかで死ぬ。

 

 じゃあ、もうどうでも良いかって思って刹那的に、もう明日なんてないかのように生き始めると、明日以降が今度は無限の繰り返しとして連なってくる。

 

 なんだこれ、私はどこに居るんだ。

 

 

 人生が、段々練り上げられていく。

 

 私という人間の精度も上がってくる。

 

 しかし、一瞬でご破算になるという宿命は、変わらないままだ。

 

 練り上げが極まれば極まるほど、その一瞬の不条理が、どうしようもなく厄介なものとして立ち上がってくる。

 

 練り上げと、一瞬の、矛盾する緊張のなかで生きていくことは。

 

 そのなかで生きていくことだけがしかし、私を常にもう少しだけ人間へと近づける。