<4230>「所感(494)」

 私の人間としての。

 

 本当の仕事が。

 

 「居るということ」だとしたら。

 

 技能とか。

 

 上手くやるとか。

 

 本当はそんなことはどうでもよく。

 

 毎日毎日。

 

 相も変わらずその場所に居るってことだったとしたら。

 

 どこに行っても同じことで悩む。

 

 どこに出ても決定的に嫌なことはこの、「居る」ってことに集約されるのだとしたら。

 

 それが、死ぬほど嫌なところから始まって。

 

 あたしは、「居る」ってことが、結局仕事の終着点。

 

 核も核なんだという、答えに辿り着いたのではなかろうか。

 

 誰とも居れない人間が、居れる人間になるまでが。

 

 壮大な物語の、その結末なんじゃないだろうか。

 

 少し、ロマンチックに過ぎるのか。

 

 私は不思議だ。

 

 小さい頃から、どうしても居たくない。

 

 特に輪の中には居たくない。

 

 人とふたりきりで居たくない、という思いを、強烈に感じてきた人間が。

 

 嫌をやりつくし、嫌だ嫌だと嫌にまみれながら。

 

 居ることを、自分なりに掴む道に入る。

 

 それが、他の人の場合はそうではないだろうが(普通に人と一緒に居れる人のが多いわね)。

 

 私という人間の、進歩の道なのではないだろうか。

 

 居たくない人間が、居たくないをやりつくした先の道筋。