<4174>「所感(468)」

 とうとう来ちまったな。

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 私はボクシングを熱心に見て来た訳ではないけれど。

 

 去年中谷さんに魅せられてから、あっという間に、ここまで来てしまった。

 

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 もう、これ以上のカードは今後ないのかもしれないと思うと。

 

 どうしようもなく気持ちが盛り上がってくると同時に。

 

 今からとてもさびしくなる。

 

 

 前にも書いたが、中谷さんに魅せられたのは。

 

 普段のあの穏やかさの塊みたいなその底の底に。

 

 とてつもない野蛮さ、獰猛さが隠されていて。

 

 しかしそれは、平生は徹底的にマスクされていて、全く見えないということ。

 

 底の底に、そんなものがあるとは気がつかせないということ。

 

 そういう姿に出会って、化物を志す人間として、芯から感動してしまったことによる。

 

 

 自分事だが、怪物だと思われたいとか。

 

 穏やかで、良い人間で、仏のようで、と言われて。

 

 はいはいと答えながら、どこかにムッとした表情を出してしまうのなんて、愚の骨頂だということ。

 

 下の下も良いとこだな、というのを、中谷さんから学んだ。

 

 

 中谷さんは、そういう意味で、人間としても、野蛮な化物としても、完成し切っている。

 

 そこに惚れている。

 

 私もその境地にまで至りたい。

 

 どこまで掘り下げても、良い人間で、善人で、穏やかで、優しくて。

 

 その底に怪物が居るだなんて、全く人には気がつかせない。

 

 例えばブログとかでとんでもないことを書いていても。

 

 実際に会えば、そんな人間だなんて露ほども思えない。

 

 やっぱり良い人なんじゃん本当は、で終わり切る人間になりたい。

 

 化物の力は、必要な場所で、必要なときにだけ。

 

 

 明日は、中谷さんのなかのその化物の、眼を目撃しに行く。

 

 またあの、鈍い光と獰猛な立ち姿が見れたらそれで良い。