なぜ、
俺は不透明な空気の中を、
イチニンソクで歩いている、
甘くない、
お前がこれから口にするものは、
甘くない、
ことごとく甘くない、
私は、
その足場で、
気合いを入れる人間ではない、
もう、
そんなに愚かではない、、
私は、
冷酷になるのでもない、
そこまで人間を、
置き去りにしてすすむものではない、
私は、
すずしい風が通るのを、
その肺で、
しずかに受け取るものだ、
あらゆることは起きる、
私は、
そこで揺らがないのではない、
倒されないのではない、
限界が来て、
べそをかいて、
死ぬのではない、
なあ、
ここは静かだな、
お前が天秤に乗せているものは、なんだ、
命か、
いいや、
命ではない、
引き返せ、引き返せ、
お前はまだ普通の人間のはずだ、
という、
無数の声だ、、
お前は無数の声の泡たちの、
只中にいる、
山本陽子さん、
私はあなたの作品ひとつ知らないと言い切ってもいい、
それなのに、
なぜあなたのことがそんなに気になるのでしょう、
自分でも、訳の分からないものに、
一生をかけるというのも、
変な話ですね、
変な話でしょうか、
おそらく違いますよね、
私は家では酒を飲まないんですよ、
代わりに何を飲んでいるんでしょう、、
だんだん私は、
表現をしてしか生きられないということに、ともなう、
恥ずかしい気持ちがなくなってきました、
無限回の、
恥ずかしさをくぐったからでしょうか、、
私は私に応えます・・・