<4112>「所感(440)」

 急にポルノ断ちした。

 

 もうかれこれ二十年くらいは付き合ってきたのに、あまりにもきれいに辞められた。

 

 今までも散々、辞めたほうがいいよ、ってのは目にしてきたんだけど、こと性欲に関しては、セックスとかも飛び越えて、もっと広い領域で見て、生き生きと生きていくエネルギーとしてものすごい大切なものだと常日頃から考えているので、反発して聞き入れてこなかった。

 

 でも、私は何か勘違いをしていたみたいで、ポルノを断つというのは、何も性欲を断つとか、自慰行為を断つということではなかった。

 

 そうじゃなくて、ポルノは刺激が強すぎて、段々興奮しなくなるし、勃たなくもなってくるよ、という問題なんだと理解して、即座にやめた。

 

 人生において性欲を強く持ち続けることが、人とセックスをするというコアをも飛び越えて、人生全般の動力源を確保するという意味でとても大事なんだ、と考えていたのにも関わらず、性欲の喚起をポルノに頼るのは、その強い性欲を逆に挫くことになる、ということにずっと二十年間くらい気がつかなかったのだ。

 

 これは阿呆だった。

 

 完全に枯れ果てる前でよかった。

 

 断った直後は身体も戸惑っているような感じで、私はどうやって勃ったらいいですか、みたいな感じだったんだけど。

 

 幸いにして、2、3日したらそれもなくなって、自然に持ち上がるようになってきた。

 

 機能向上の邪魔になると完全に理解できたら、辞めることは別に何でもなかった。