<3984>「所感(379)」

 私という人間はどんどん強くなる。

 

 血を浴びた回数が増えれば増えるだけ、強くなっていく。

 

 そして、同時にもう戻れないところまで来ている、という弱さも持っている。

 

 いつ刺されてもおかしくはない、という自己諒解。

 

 撤退戦に恋愛との似姿を見た。

 

 私は愛と憎が薄い、あるいは全くピンとこない人間なので、恋愛をしないのだが。

 

 ああ、だめだこの場所、この人、という形で。

 

 冷めたら一気に、一方的に終わらせるその自分の姿を見ると。

 

 もし恋愛をしていたら、自分の別れのパターンというのは必ずこれになっているんだろうな、という変な感慨があった。

 

 もちろんそうするのは自由。

 

 あるタイミングで、ぷつっと冷めてしまった場所、人間と。

 

 一秒でも一緒にいる意味を感じないからこそ、別れは突然で、とにかくはやい。

 

 もちろんそうするのは自由。

 

 でも、相手に巻き返しのチャンスを一切与えず、交渉の可能性も閉ざし、いつもそうやって別れていくのならば。

 

 いつか本当に刺されるかもね。

 

 というか、自分にそういう自由があるように。

 

 相手にも、刺す自由がある。

 

 刺して服役するって道を選ぶ自由がある。

 

 自由とは、だから行使できてただただハッピーってものではなくて。

 

 おそろしいものと対峙する可能性を、どんどん膨らませるものでもあるということ。

 

 それを受け止めて、なおかつ自由に生きていくことが必要。