ああ、私はもうどういう状況下に放り込まれても大丈夫だな。
それを静かに確認できた瞬間、ものすごく楽になった。
外は、嵐であることも止めなくとも。
私は、凪のなかを行くのと同じように、この道を歩くことが出来る。
それが分かった今日は、特別な一日だった。
口では、理想的なことを言っていても。
底の底の方で、私は成功するのがこわかったんだと思った。
マンデラさんが、自分には計り知れない力がある、という事実を人は最も恐れている、というようなことを言ったらしい。
上手く行く、なんでもできるって、こわい。
嘘みたいだけど、吐くぐらいこわい。
なんでだろう。
自分が、能力がなくて、かわいそうで、弱くてって状況の方が、包まれてて安心するからだろうか。
強く、何でもできる人間というのは、剥き出しの、吹きっさらしだ。
それはおそろしい。
おそろしいものは、実は一番欲しいもの。