もの書く人間の、吉本さん言うところの毒が回り切る、じゃないけど。
その、回り切った感じが、年々、というより日に日に強くなっているように思う。
自分が自分を見て、こいつは誰なんだ、と思う。
計画的に進む物事は、もう、私を呑み込んで、飛び越えてずんずん先へ行く。
私は、私が作り出したものに、置いていかれている。
人間も、生活と文とで二重になる。
その境目は線が濃くなる。
私はだから今どこにでも出られて。
そのことにともなう感慨も特にない。
私は、私より遠くへ、速く進む。
色々なことを軌道に乗せられるようになった代わりに。
人間の分裂という副作用をうける。
何かを淡々と進めて、何かを達成しても、もう特に何も思わない。