<3894>「所感(335)」

 自分は何のために上を目指してきたんだろうか。

 

 みたいに振り返れる時間を持てるって、すごく贅沢というか、幸せなことなんだな、と今日気がついた。

 

 というのも、普段はヘラヘラして誤魔化してるんだけど、私はめちゃくちゃ血の気が多いので。

 

 なんかムカつくことがあるとすぐ。

 

 こいつは生涯何があっても絶対許さん、いつか必ず俺が上になってひざまずかせる、みたいなスイッチが入って脇目も振らずに訓練に打ち込んでしまうのだ。

 

 外面ではニコニコしながら。

 

 まあそれで上には結果上がれるかもしれないけど、およそ正気ではないし不幸。

 

 だから、自分は何のために努力して、みたいなスイッチが入ってるときって、大分正気に戻れている証拠というか。

 

 それにムカつくことも特にない瞬間に居るってことで。

 

 それは私にとってすごく珍しい状態で、貴重な時間なんだ。

 

 貴重だというのは、そういう踊り場的な、一時停止の時間を時々持てなければ、どこかで息切れしてぶっ倒れてしまうに決まっているからだ。

 

 今日はものすごくムカつく、悔しいことがあって、何のために努力して上に行って、みたいな正気がさっぱり消え失せてしまって、歯をギチギチ言わせていた。

 

 それで、正気に戻れてた時間の有難さを噛みしめることとなったのだった。