<3868>「所感(322)」

 健康なときの、身体のエネルギーがいかにあっちゃこっちゃに散っているものかっていうのを。

 

 病になると気がつく。

 

 まあ重いと、その場にうずくまってるしかなくなるわけだけど。

 

 病み上がりの、少し身体が制限されている状態だと。

 

 少なくなった身体のエネルギーが、あっちゃこっちゃいかずに一本の線の上に集中して。

 

 作業がおそろしいほど効率的にスーッと進む。

 

 ありがたい。

 

 ありがたいけど。

 

 じゃあこの微だるい、病み上がりの状態を常に望むかって言われればそんなことはないわけで。

 

 元気で、エネルギーがあっちゃこっちゃいって、まとまるものもまとまらない状態の。

 

 生命そのものが完全に祝福されている感には代えがたい。

 

 まあ、身体だけじゃなく現実も同じで。

 

 苦しい時間には線をまっすぐ通せばいいし。

 

 楽しい時間には大いにあっちゃこっちゃすればいい。

 

 どっちもあるってことを完全に受け容れとくと、まあ楽だよなあ。