<3816>「所感(296)」

 恵まれているってことと、一瞬一瞬命が懸かっているってことは両立するので。 

 

 恵まれているからといって、明日何かのことで死んでしまうって可能性から逃れられる訳ではない。

 

 そこらへんは人間の難しいところで。

 

 恵まれてると、なんとなくそういう懸かりからは逃れられるような錯覚に陥る。 

 

 自分のこの状態が、延々と続いていくような。

  

 そうするとあんまり調子に乗れない。

 

 調子に乗れないというか、調子に乗る意味がないというか。

 

 明日が明確に訪れる保証もないのに、 自分の良い状態が、無限に続くことを夢見ても仕方ない。

 

 常に今、今に集中する。