<3808>「所感(292)」

 焦って練習をする。

 

 焦らないように平常心で練習するのではなく。

 

 このままじゃマズいぞとか、時間がないぞとか。

 

 自分を焦らす方向で。

 

 そうすると、段々焦り疲れというか。

 

 焦り飽きというか。

 

 そういうものが出てくる。

 

 するとなんか上手く焦ろうと思ってもできなくて、どっか落ち着いてしまうっていう、結果オーライな状況に入りやすい。

 

 緊張もまあほとんど一緒で。

 

 緊張してきたら。

 

 おい、中途半端に緊張するな、ちゃんと緊張しろよ。

 

 もっと真面目に深刻に緊張しろ。

 

 と自分にやっていく。

 

 すると。

 

 真剣に緊張するとか、真面目に深刻に緊張するとかが、一体全体どういうことなのかがよく分からなくなって、なんとなく身体から緊張が抜けてくる。

 

 人間があまのじゃくであるというのを上手く使う方策。