<3780>「所感(279)」

 なんか前まで。

 

 黙々と走る大人が世界には随分存在することを。

 

 不思議な気持ちで眺めていたものだけど。

 

 最近は二方面から、よく分かるようになった。

 

 自分の身体を練磨することより面白いことなど、特に何もないということ。

 

 鍛えてでもいなきゃ、日々やっていかれやしないということ。

 

 ポジネガの両面から、まあ走るだけに限定されることもないだろうけど、鍛えていこうよ、しょうがないよ、という方向に人生は収斂する。

 

 

 当たり前の事実なのに。

 

 人間は、一個の具体物ですよってことを。

 

 度々言い聞かせなきゃならないぐらい、人間というのは脳優位の生き物で。

 

 だからしつこくしつこく。

 

 身体をいい状態にしようよ、という場所へ。

 

 何回も帰ってくる必要がある。