手入れが何故いいことなのかを改めて考えていた。
第一に、汚いものに触れる。
どうせまた汚れてしまうものに触れる。
これらは、明確に苦痛であり、苦行である。
ということは、手入れが習慣化でき、苦行にたいする処理力が上がれば、生活の全てをスムーズに回すことができるようになる。
第二に、普段使う場所、ものによくさわるようになる。
すると、場所、ものとの付き合い方、使い方がよく分かってくる。
その場そのものに私の方も馴染んでくる。
その結果、その場そのもののことを好きになれる。
好きになれれば苦痛、苦行味も緩和される。
より手入れがしやすくなり、快適な環境が保たれる。
と。
私は森田正馬さんに多分に影響を受けている。
毛虫は当然いやらしい、という、嫌なものは嫌と認めて嫌なまま処理しなさい、という教えを、今身体でも、徐々に受け取れるようになってきているのを感じている。