<3775>「お前から怪物が生まれて」

 お前から、怪物が生まれて、

 お前は満足か?

 私はそういう問いをした

 

 問いは、水に打たれ、

 湿らず、

 ただからからと音を立てるばかりだ、、

 

 私は言ったろう、

 気味が悪いと、

 お前は完全に予想しない生き物だ、

 お前みたいなものが存在してくるなんて、

 私は知らなかった、

 私が言えるのはそういうことだ、

 

 怪物の目的は、私という一個を超えている。

 

 怪物という存在は、私の生の線のひとつ。