<3772>「所感(276)」

 私は、議論とか相談、話し合いなど、微妙な調整や配慮が必要になる場所を避けて、ひとりの世界に入り、そこに集中することで、大きな成果を得たし、内界を大分構築することができた。

 

 ひとりひとりが別々に、各々の世界で、各々の仕事を果たす。

 

 これにはメリットもある。

 

 線の配置がシンプルなので、物事が絡まりにくい。

 

 適切にそれぞれの得意な場所に向かえれば、全体もサクサク進行する。

 

 がしかし、その状態には掛け算がない。

 

 また、全体で起きたトラブルに弱い。

 

 絡まりを解く段になってオロオロする。

 

 

 内界の集中力、爆発力は見事だ。

 

 ただ、その見事さだけに打たれていてはいけない。

 

 異なる世界を背後に持った人が集まって、この人の後ろには何がうごめいているのかまで想像力を働かせた上で、落としどころを探らなければならない。

 

 今の自分にとってそれはとても難しく、苦痛で、やる価値のある仕事だ。