<3766>「所感(273)」

 自分の一番得意な領域は、一番いびつな領域でもあるので。

 

 つまずきも必ずそこで起きて。

 

 それを知ってる上でまた同じようなつまずきに出合うと、ショックとともに感動すら覚える。

 

 人生の不思議、神秘~って感じ。

 

 

 ひとりでなんとかする。

 

 分からないこともまずやってみる。

 

 それは、人生を進める上で、自分を新たな局面に導く上で、とても重要な力だ。

 

 だが、その美点が、仕事の場ではそのまま弱点につながることもある。

 

 特にチームで動いている場合、ひとりでなんとかしていてはいけない、あるいは十分ではない領域というのはいくらも存在する。

 

 分からないことを、まずやってみる精神は大事だが、場合によってはその精神が、現場では命取りになることもある。

 

 では上のような能力が必要ないかといえばそういう訳でもなく。

 

 出力する場面の見極めが大事。

 

 あるいはひとりでなんとかする、分からなくてもまずやってみるなどとはちょうど反対の能力も、育んでいく必要がある。

 

 バランスの取れた人間になるため、円熟していくためのステージの、入り口辺りにいるのだろうという見立て。