人間には必ず荒れと、自分を壊すという部分が影のように備わっていて。
人それぞれどんな荒れがあるか、日々どう壊しと向き合っているかに私は関心があるみたい。
積み上げ、ビルドだけで進めたら最高なのにね。
そうはいかないというか。それだけだと飽和する。パンクする。
福岡伸一さんの本のこととかを、このテーマについて考えると思い出す。
たしか、細胞レベルでも、先回りして壊すことによって、個体として長く生き延びられるんだというような話があったんだ。
作り方と同時に、良い壊し方も学ばなければならないんだ。
寝るとき都度社会をほどいて、朝起きたときそのほどけた社会を着るまでのあいだ、私のなかの幼児というか人間の原型みたいなものが、社会に対してイヤイヤをするんだが、それも布団などを片付けているうちにその気分自体が数分で消えてしまうのが毎回なんとも不思議。
うん。