<3610>「所感(197)」

 老人力になぞらえて。

 

 今は徒労力が大事かなと思っている。

 

 徒労力といっても、はじめから徒労をしようとか、徒労に終わろうとするのではなしに。

 

 結果的に徒労に終わってもよいと思ってまず動き出す力、そして結果徒労だったときにスンとすぐに受け流す力というか。それが徒労力。

 

 徒労に終わることに慣れとくのも徒労力のうちかな。さっさと切り替える。

 

 徒労力で私が具体的にイメージする一番のものは警察の聞きこみ。ローラー作戦みたいなね。

 

 とにかく目撃者、及び怪しい人間はいないかとひたすら歩いて聞いて回る作業。

 

 今まで聞きこみをどんだけ頑張ってようが、どっかでホシがあがったり、有力な情報が出たりしたら、自分たちがやってたことは無駄だったと切り替えて即座に次の捜査に移る。

 

 そこで何でこんな無駄を踏まなきゃいけないんだとか、こんな作業必要ないんじゃないですかねえとか言わずに、多くは無駄足に終わることを知っていて、それでも全員でそれをやることに意味があるから黙ってそれをやる。徒労力の発揮。

 

 人生にも似たところがある。

 

 準備したり、努力して築き上げたものが、所と時期が変われば全く用がなくなる。そういうことはいっぱいある。

 

 だからやんなっちゃうんじゃなくて、それが大体だということに慣れておく。

 

 んで、こっから始めることもいつかは徒労になることを知っていて、じゃあやんないよ、じゃなくて、徒労になっても良いのだと知ってなおやっていくこと。一歩を踏み出していくこと。

 

 それが私の大事だと思う徒労力。

 

 徒労に慣れるとものすごくタフになる。

 

 切り替えも上手くなる。

 

 最初に書いたように、徒労こそ良いと考えたりとか、徒労を目指しちゃいかんのだけど。