仕事に伴う副次的な楽しみ。
自分では行かない場所、行けない場所に、突然ポンっと出現することができること。
仕事の現場にいるだけでも面白いが、途中の休み時間とかに、周辺をある程度歩ける時間などがあるとなおよい。
自分の人生というのは不思議なもんだな、あとここを何回歩くだろう、現場を撤収したらもう二度と来ないのかしら、なんてなことを考えながら歩いている。
通勤でもない、地元でもなんでもない、ある意味で関係のない道たち。
仕事に伴う副次的な楽しみ。
自分の想いひとつではどうしても会わない、会えなかった人たちに、急に当たり前に会うようになること。
自分で選んだ訳ではないからこそ、想像の外の感覚や佇まいを持った人に会える、人生というものの不思議さ。
どんな人が好きなの、と訊かれて、ごく自然に、
「変な人が好きです」
と答えていた。
自分の想像の範囲内、感覚の範囲内の外にいる人が好き。興味が湧く。
一緒に居て飽きないだろうなと思えるというか。