<3561>「所感(173)」

 何かを捨てるという結果は同じなのだけど。

 

 いらないものを捨てよう捨てようとして部屋の中を見回すと上手くいかない。

 

 捨てすぎたり、片付けに際限がないような気持ちになって不安になったりする。

 

 

 そうではなくて、自分にとってアクティブでなくなったもの、関心がなくなったものの存在に気がついたら、素直にその場でゴミとして処理する、ということに努めていく。

 

 そうすると、そも捨てすぎないし、片付けにも区切りがつくので結果としてゴミ捨てが上手くいく。

 

 人間の現在にとってアクティブなものの数、具体物というのはそうそう多くならない。

 

 一日は有限で、あれもこれも関心を平等に持って続けているということ自体不可能だからだ。

 

 人間は変化する。

 

 すると、前までアクティブだと思っていたものでも、もうとっくにアクティブでなくなっているものというのはそれなりに出てくる。

 

 それを素直に捨てていれば、そうそう家のなかが物で一杯になるということはない。

 

 それが今のところの感覚。

 

 まだ未練が多く、処理が下手なのが本。

 

 圧倒的に本。

 

 よっぽど手に入りにくい、貴重なものでもなく、何度も繰り返して読むものでもないのなら、読みたいときにまた買ったらいいのだから。

 

 そも家に置いとく必要がないよ、というメッセージを、定期的に自分に向けて入力していく。

 

 結果が出るのはもう少し先かもしれない。