相対化の渦にのまれると。
移転が常に可能で、選択は無数で。
繋がりや運命を言い伝え、強固にしてきたのは、相対化の渦の無限の深さ、それこそが厳しい真実だからなのだろう。
運命と思ったものも。
これだけは、と思ったものも、流れていく。
だからあえて人間の有限を言い、運命を言い。
そこに対して主体的なもの、意思を持ってくるのは大事だ。
何度も何度も持ってくるのが大事だ。
相対化の深い渦こそが真実なのだから、ただ巻き込まれて何にも決めないで行こうよ、別に良いよ、と思ってたのは昔。
今は、何度も何度も流されても、そこに鋲を打つ。
そうすることに決める。
運命と思ったものも、流れていく。
その絶望には、しかし少しだけ風が吹いている。
次の拠点を定めるのに必要なだけの、少しの光が差している。