<3543>「所感(164)」

 世界に対して、分からない、と思うことが心的なベースになっているのだな。

 

 だから、その分からないという下敷きのなかで、個別具体的なものは分からないから分かるへの移行を無数に繰り返すし。

 

 その移行を無数に繰り返したからといって、俺は何かをわかり得たぞ、と思うタイミングは来ない。

 

 心的なベースがそうなってないから。

 

 

 それでちょっと困るのは、心的なベースがそれなので、個別具体的な物事で、これが一体分かるようになったのかまだ分からないままなのかが、いまいち自分でもよく分からないことがあったりすることで。

 

 テストで結果が出ても、本当に理解したかどうかは定かではないので、あまり判断の基準にならないというか。

 

 まあ困っていこうよ。これは付き合うしかない類のものだ。