場所も私も、どこかよそよそしい。
関係をつけるために、何度も触れたり、訪れたり、踏みしめたり。
そうして段々と関係性のなかに入っていく。
最初は、物事のひとつひとつが徒労に思える。
でもそれは、適切な距離、力加減が分からないだけだ。
場所が大きく変われば準備するものも、使うものも変わる。
今まで使っていたからといって、もうほとんど出番のなくなるものは徐々に、常に処分していくこと。
新しいところでの呼吸やコツを掴むのが、それでも前よりは早くなっている。
蓄積が増えたおかげだろう。