<3523>「所感(154)」

 若い頃の方がいろいろチャレンジできるし、いろいろ試してみた方が良いよ、という一般的な話。

 

 概ねそうだと私も思う。

 

 今現在行っているような大転換を、50代、60代になっても同じように出来るかと言われれば…まあちょっと出来るも出来ないも想像つかないかな。

 

 この先20年、30年先…ちょっと途方もないね。人生って濃い。

 

 ただ、私の場合、今いろいろチャレンジしているようなことを、それこそ20代前半で同じように出来たかと訊かれれば、う〜んと唸らざるをえなくなる。

 

 というのも、まだその頃の私は感受性が豊か過ぎて、鋭敏過ぎて繊細過ぎて、たちまち外部の嵐にやられていただろうことが容易に想像つくからだ。

 

 ある程度自分のライフワークも積めて土台ができて、少し人生経験が増えて鈍感になった今だからこそ、新しいことに、それこそこわいままで飛び込むことができるようになったんだよな、と思う。

 

 若い頃の私が、そこら辺の先を見据えていたかどうかは不明ただただ怯えていただけかもしらないけど。

 

 そういう、潰れそうな可能性を含むものを周到に、人生のちょっと後ろの方に送ってるよな、過去の自分、と思ったりする。

 

 全然平気な人はそれこそ20代と言わず10代でも、なんでもかでも飛び込んだ方が豊かな経験が出来ると思うけど。

 

 10代、20代の私はそんなことをできるタマではなかった。

 

 人それぞれに生存戦略があるものだな。