知らん間に、自分が何を探し、何を求めているのかが分からなくなるほど、余計なものを沢山蓄えてきたんだな、と思った。
まだまだ未熟だから、まだまだ、まだまだ、という、その姿勢は良いが。
ものを読むということに関しては、完全にデブになっていた。
何が好きなのか、何を食べたいのかがもう、完全に分からなくなるぐらいには太っていた。
積み減らせ、断捨離だ、と言われても、は?何それ?
積み上げていくのが人間だろうが。
とちょっと前までは思ってた。
でも、今ようやくその言葉が腹落ちした。
でかい塊となった私の、核は何なのか、ここからは、削り出す作業だ。
今後絶対にひとりの作家しか、読むことはできないですよあなた、となったら。
吉本さんか赤瀬川さんかで迷う。
まあ吉本さんになるかな。
未練を断って断って。
手放しても読書メーターとかのデータに残してあるからと言い聞かして。
断って断って。
それでもまだ本が150冊くらい残っている。
なんか、そんなはずがないというか。
30冊ぐらいにできるはず。
ひとりの人間の、残す本が、絞って絞って、150冊もあるはずがない。
そんなわけがない。
まだまだ彫り込む技術が未熟だ。