<3510>「所感(148)」

 知らん間に、自分が何を探し、何を求めているのかが分からなくなるほど、余計なものを沢山蓄えてきたんだな、と思った。

 

 まだまだ未熟だから、まだまだ、まだまだ、という、その姿勢は良いが。

 

 ものを読むということに関しては、完全にデブになっていた。

 

 何が好きなのか、何を食べたいのかがもう、完全に分からなくなるぐらいには太っていた。

 

  

 積み減らせ、断捨離だ、と言われても、は?何それ?

 

 積み上げていくのが人間だろうが。

 

 とちょっと前までは思ってた。

 

 

 でも、今ようやくその言葉が腹落ちした。

 

 でかい塊となった私の、核は何なのか、ここからは、削り出す作業だ。

 

 

 今後絶対にひとりの作家しか、読むことはできないですよあなた、となったら。

 

 吉本さんか赤瀬川さんかで迷う。

 

 まあ吉本さんになるかな。

 

 

 未練を断って断って。

 

 手放しても読書メーターとかのデータに残してあるからと言い聞かして。

 

 断って断って。

 

 それでもまだ本が150冊くらい残っている。

 

 なんか、そんなはずがないというか。

 

 30冊ぐらいにできるはず。

 

 ひとりの人間の、残す本が、絞って絞って、150冊もあるはずがない。

 

 そんなわけがない。

 

 まだまだ彫り込む技術が未熟だ。