<3482>「所感(134)」

 ものが順調に進んでるってことは、先に行かなきゃならんってことで。

 

 というのも、何かが順調に進んでりゃあ、本音としてはそこに長く留まりたいってのがあって。

 

 ちょっと前まで、どうすりゃいいんだって、もがいてたはずが、コツを掴んで慣れてきて、すーっと滑るように先に進んでるとき、ふとそのことに気がついてさびしくなることがある。

 

 さびしいけど、さびしかろうが名残惜しかろうが、もう行かなきゃならん。

 

 あがく時間は時間で苦しいんだけど、そこに留まれるっていうよろこびがあるよな。

 

 先に進んでる気持ち良さはあるけど、慣れ親しんだものと別れなければならない痛みがある。

 

 流れて過ぎていく全てにハートを送りつつ、先に行く。