<3480>「所感(133)」

 これがあったらもう安心。

 

 これされあればもう気抜いても大丈夫。

 

 そういうものを、夢想もしなくなったな、という気がする。

 

 ちょっと前は、そんなのないよなってちょこっと気づきながら、でもどっかにそういうものがあるんじゃないかと悪あがきしてた気がする。

 

 今は、この人間という設定にありながら、安心を得ようとするのは不可能だというのを、深くかどうかは分からないけど悟ってしまった感がある。

 

 だから、依然としてこわいこともいっぱいあるし、不安も多いのだけど、芯のところで、妙に醒めていて、落ち着いている人間がいつからか居るようになった。

 

 それで失敗しなかったり慌てない訳ではないんだけど。

 

 こわいなかにずっと居なきゃいけないのが人間なんだって何度も何度も納得させられたって感じだな。