<3436>「からだの分解液」

 ひと失せながら、

 短い胞子、

 はい、はい、という挨拶、、

 身体に染めて、

 今内時、内量時、、

 僅かな気配が、

 ものに触れて、

 あたしの先頭、

 あたしの物見、、

 今は既に当たり、、

 既に空中、

 そろいながら、、

 ものを全部たのむ、

 すべて食べてみて、

 すべて内回転、、

 あたしは存在に挟まり、、

 ここを回転、

 ここを浮かぶ、、

 

 あたしのものの行き、

 うるんでいく、、

 かこかたちながれていく、、

 かこふくらみのなか、、

 私見ている、、

 私しずかにならぶ、、

 ものみる形、、

 ものみな喜んで、、

 脇にそれる、、

 あたしみな喜んで、、

 しずかに続く、、

 ある定量のヒ、、

 ものみずから、

 動くものひとひ、、

 訳も分からず、、

 よくは見えず、、

 よくはさわれず、、

 次第にこの呼吸のなか、、

 ものを憶え、、

 もののなかを通り、、

 慎重、、

 からだの分解、

 からだの分解液、

 通し、、

 ひととひとの名前、、

 ひととひとのパルス、

 そうして、

 まったくみえない、

 まったくながれていく、、

 

 からだこんだ信号、、

 うつろう、、

 うつろうことによる、、

 ひとりの深度、、

 ひとりの愛、、

 ゆれていて、

 まちがいなく見える・・・