<3427>「所感(108)」

 妄想とか想像とかって絶対するんだけど。 悪者でもないけど。

 前半生、いかに頭のなかの妄想、想像優位で生きてきたかが分かった。

 

 だから目の前に、現実に人がいるのに、言葉にしないし、伝えてこなかった。

 

 伝えなくても分かるだろ、とすら思っていなく、ただただ伝えなかったのだ。

 

 自分の頭のなかが世界で、目の前の現実は世界じゃないと、思っていたのだろう。

 

 そういう迷いから解けて、まだ気が利くところまでは行かないけど、急に周りの人がくっきりとよく見えてくるようになった。

 

 

 これからの人生は、頭のなかの想像ではなく、目の前の現実を優位に。

 

 外へ出す言葉優位に。

 

 それで、目の前の人への言葉優位にしていくとき。

 

 沢山言わなくていい。

 

 角栄さんも言ってるけど、上手い、気の利いたことを言おうとすれば、後が続かなくなる。

 

 変に台詞調で気取った感じにもなるし。

 

 だから、一個一個、こういうのありがとうとか嬉しいとかを伝えていくこと。

 

 簡潔で、簡単な言葉で良い。

 

 会話するのも別に苦ではないし、好きな方だと思うんだけど、会話していて、合間になんか私足りてないな、でも何が足りてないんだろうな、と思うことが結構頻繁にあった。

 

 こういうところ良いと思うとか、こういうところ好きとか、こういうの一緒に出来て嬉しい楽しいとか、伝えてないのが原因だった。

 

 気の利いた台詞じゃなくていいので、伝えていく。

 

 

 それで、実はちょっとずつ上記をすでに実践できつつあるんだけど。

 

 自分でそれを実践できるようになると、相手からの褒めとか感情表現とかを受け止めるのも上手になってきた。

 

 素直に、すぐさま、嬉しいと反応できるようになった。

 

 前までは、同じ場面で、何で急に褒められるんだろう、と思っていたはずだ。

 

 それが変わったのは、とても良い。

 

 心地いいことです。