こいつは男じゃないから。
人生のポイントポイントで、図ったように必ず言われるこの台詞。
もう何年言われ続けてきているのだろう。
つい最近までは、そう言われる理由が分からなかった。
どう見ても男だし、女性に間違いようがないだろうと。
でも、そういうことじゃないんだ。
自分の軌跡を辿り直してようやく分かった。
自分のなかの父親の部分を、一切拒否し、抑圧してきたからなのだ。
そりゃ、言われる、こいつは男じゃないって。
そういうものを、抹消してきたのだから。
昨日も、まあ昨日だけじゃなくて、書いてて、自分のテーマが、内部に存在する暴力や加害性を、どう上手く組み込み直すか、というところへ来ているのだけど。
暴力や加害性を、なきものにするのではなく。
暴力や加害性と、切っても切れない関係にあるからこそ。
そのコーティング。
その提出の仕方。
その使い方を極める、ということ。
これ私の課題。
ずっとずっと、あったけど目を背けてきた課題。