<3411>「所感(100)」

 どうせビビりだから、現実を本当に捨てるなんてことは、いくらこの私でもしやしないだろうと、どっかで高を括っていたのだが。

 

 ここ最近、自分の人生、実生活をちゃんと取りに行こうと考えて、今までやらなかったこととかを実践していってみると、自分がいかに、本当に現実を捨てようと思って動いていたか、ということがよく分かる。

 

 キャリアとか、結婚とか、そんなこと、まるで想定になく、どこかで、結構本気で自分を捨ててしまうつもりだったことがよく分かる。

 

 それもそれは幼少期から。

 

 

 今は、そういう気分自体はなく、捨てようとしたところから現実にぐっと身を入れ出したことで、痛みは伴っているけれど、ちゃんと生きている、という感じ。

 

 やっぱり私の長い実践は、どこか狂気の、現実に入るか入らないかを決める、ギリギリの営みだったんだなと思った。