<3405>「所感(97)」

 自分を構成していたものが大きく動いて、新しい挑戦も複数起こって、という状況で。

 

 私という意識は自然に、家族や、昔なじみの友達へと向く。

 

 自分が大きく変化して、どこにいるのかがよく分からなくなるときに、昔からの私を知っている存在に連絡を取れて、会えることが、これほどの大きい意味を持って来るとは。

 

 若い頃は想像だにしなかった。

 

 そういう存在がいるのはありがたいことです。

 

 

 職場を去ったらもう会えない、というときの「会えない」は。

 

 職場に来なくなるから会えない、という意味だけではなく。

 

 仮に辞めた後、連絡を取って会っても、よっぽど人間的に共鳴しているとかでもなければ、会っても話すことがない、という意味までを含んだ「会えない」なんだ。

 

 だから、余計に切ないというか。

 

 仕事がなくなる、変わっちゃうと、この人と話す内容自体がなくなってしまうんだな、という類のさびしさもあるんだ、ということを学ぶ。