<3345>「所感(68)」

 吹きっさらしのなかで生きていると、自分を守る必要性を切実に考えるようになる。

 

 若い頃とか、親の庇護のもとにあるときはそんなことを真剣に考えなかった。

 

 そういう、守られていることが分かっている、限定的な状況でしか、博愛主義的な態度は取れないと悟った。

 

 

 誰が見ても分かる悪人とかだけではなく、まあそんな人はただ単に避ける一択だから逆に難しくはないんだけど。

 

 なんかよく分からないけれど良い風に見えて自分の尊厳を損なってくる人とか、コミュニケーションに違和感がある人とか、距離が近すぎる人とか、まともに取り合っていてはズルズル引っ張られて、自分の人生を掴めない場合があるということをこの頃強く感じるようになった。

 

 冷たいと思われても、裏で悪口を言われても、おかしいと感じたり、自分の成長を阻害されると感じたら、付き合い方とかコミュニケーションの取り方をきちんと変えなければならない。

 

 そして、そういう風に自分を守る姿勢をしっかりと取った先にしか出会えない人や行けない場所があることをしっかりと信じること。それが大切になる。