<3337>「所感(64)」

 若い頃は、

 

「自分は絶対に化物になる!」

 

と意気込んでいたんだけど、よくよく過程を振り返ってみると、自分には化物になる未来しかなかったのに、どっかで普通になれるんじゃないかまだ普通になれる道筋がどっかに残されてるんじゃないかとうだうだしてたのが本当だ。その方が真相に近い。

 

 うだうだしているところから覚悟が決まるところまで行くのも、一瞬ではなく、徐々に徐々に覚悟が決まってくる、という感じで。

 

 言うて今も日々覚悟が決まり続けている、というように感じる。

 

 どこかで決まり切るということはおそらくなく、日々の営みにより覚悟度合が強化されていくという過程だけがあるのだろう。

 

 

 次へ進もうとしているから余計に注目が行くだけかもしれない、あるあるなのかもしれないが、次へ進もうと決心した後の方がよく誘われるというか、仲良くなろうみたいな流れにぶつかることが多い。もうじきいなくなるのに。

 

 なんかさっぱりした感みたいなのが伝わるのかな。